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「ChatGPTで空き巣場所を調査」──AIを悪用した犯罪と、私たちに必要なリテラシー

「ChatGPTで空き巣ができそうな場所を調べてきた」──そんな供述が飛び出した事件が、2025年5月30日に報じられました。


事件の概要

岡山県警高梁署は5月30日、建造物侵入・窃盗の疑いで28歳と21歳の男2人を緊急逮捕しました。2人は岡山県高梁市内の倉庫に窓ガラスを割って侵入し、83歳男性が所有する鍵束(約3万円相当)を盗んだとされています。

事件が発覚したのは、被害者の家族が不審な様子に気づき通報したことがきっかけでした。

逮捕後の供述で注目されたのが、犯行エリアを選定する際に生成AI(ChatGPT)を使ったという点です。「誰も使っていないような倉庫」を探すために利用したとみられています。


AIが「犯罪ツール」になる時代

今回の事件でChatGPTが実際にどこまで役立ったのかは不明です。生成AIは基本的に違法行為への加担を避ける設計になっており、「空き巣に入りやすい場所を教えろ」と直接尋ねても、まともな答えは返ってきません。

それでも容疑者がAIを使ったと供述した事実は、看過できません。生成AIの普及によって、「AIに聞いたからやってみた」「AIが教えてくれた」という思考回路が社会に広がりつつあることを示しているからです。


問われるのはリテラシー

AIは道具です。包丁が料理にも凶器にもなり得るように、AIも使う人間の意図や判断次第で、善にも悪にもなります。

今後、「AIに言われた」「AIを使えばできると思った」という言い訳を伴う犯罪は、じわじわと増えていくのではないでしょうか。技術の進歩に対して、利用者のリテラシーと倫理観の醸成が追いついていない──今回の事件は、そのギャップを映し出しているように思います。

AIを正しく、賢く使うための教育や啓発が、今まさに社会全体で求められています。


参考